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2023.11.06 ビジネス
1週間前に発表させて頂きましたが、株式会社アヴァンセ・アジルの全株式を取得し、ベイシスグループに子会社としてグループインしていただくことになりました。
今回のM&Aは弊社として初めてのM&Aになりますが、上場時から開示している成長戦略の一つに上げているM&Aをようやく実行することができました。
今回が1社目ということもありますので、私のM&Aポリシーについて書きたいと思います。
簡単にまとめると以下2点です。
①事業シナジーが見込めるか
②のれん負けしないか
まず、「①事業シナジーが見込めるか」ですが、これは最も重要だと思っています。
他社のM&Aの成功・失敗事例をたくさん見てきましたが、失敗事例で多いのが事業シナジーが見込めない会社や自社のノウハウや強みを活かせない事業をたくさん買って多角化しているケースがあります。
弊社もM&Aを成長戦略の一つに上げているので、ついつい「M&Aをすることが目的化」する恐れがあります。
M&Aは目的ではなく、事業拡大や企業価値向上のための打ち手の一つです。したがって、本来は事業拡大や企業価値向上に繋がる可能性の低いM&Aはするべきではないと考えています。
次に「②のれん負けしないか」ですが、これも非常に重要です。
日本の会計基準だとのれんの償却があるため、のれん負けする企業買収を続けると利益が少なくなります。または利益がでなくなります。そうすると財務的に苦しくなってきます。
私は過去の経営においてたくさんの失敗を繰り返してきたので痛感していますが、「赤字⇒資金繰り悪化」は経営的にも苦しくなりますし、何よりも経営者の精神面が不安定になったり、資金繰りに多くの時間を取られるようになり、本来やるべき事業拡大に注力できなくなってしまいます。
そう考えると、のれん負けをせずに、すぐに利益貢献できるかどうかもM&Aにおいて重要な指標だと思っています。
弊社は今後も積極的にM&Aを活用していきますが、今後もここに書いたポリシーを守りながら、M&Aをしっかりと企業価値向上につなげていきたいと思います。