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2024.07.08 ビジネス
先ほど、「労務費の適切な価格交渉・ステークホルダーマネジメントへの取り組み」というリリースを出しました。
簡単に言うと「弊社サービスの値上げを進める」というリリースです。
今回、値上げに踏み切る背景や私の想いを書こうと思います。
まず、今回継続的な値上げを進めていく決断をした理由ですが、大きく以下の理由です。
①利益率改善
②社員や協力会社様の待遇改善によるエンゲージメント向上
③業界の担い手不足解消による情報通信インフラの持続可能性向上
①利益率改善
昨今の物価上昇や人件費の向上により弊社の利益率がここ数年下落傾向にあります。
2000年の創業から2020年頃までの期間は日本全体が長期のデフレで全ての単価が下がっていたので、一定の利益率を確保できましたが、ここ最近はインフレ傾向で原価が上がってきており、その原価を販売価格に転嫁しなければ、企業を健全に成長させていくための経営資源を確保することができませんので、この度の値上げを決断しました。
今回の値上げにより、一部のお客様が離れていくリスクはあるとは思いますが、この後にも書きますが、今回の値上げは自社の利益追求だけではなく、弊社事業に関わるステークホルダーのみなさんにとって長期的なメリットのある決断だと思っていますので、高い志をもって進めていきます。
また値上げによりお客様が離れるという事態が起こった場合は、そもそも弊社サービスに対する顧客満足度が低いという表れにもなると思いますので、その場合はその結果を真摯に受け止め、顧客満足度を高めるべくサービス改善を進めて行きたいと思います。
②社員や協力会社様の待遇改善によるエンゲージメント向上
弊社の事業は社員や協力会社のみなさんの協力なくして成り立ちません。
そして社員や協力会社のみなさんに今後もモチベーション高く業務遂行して頂くためには、世の中の物価上昇以上の還元をする必要があります。
そのために値上げを通じて適正利潤を得ながら、ステークホルダーのみなさんへの還元を進めていきたいと思います。
③業界の担い手不足解消による情報通信インフラの持続可能性向上
私達の属する情報通信インフラの業界だけではありませんが、現在日本全体が労働人口減少により担い手不足の状態になりつつあります。
私達の業界も担い手不足が進んでおり、このままだと私達の生活に必要な情報通信インフラの維持が困難になる可能性があると思っています。
その問題解決の方法の一つが業界全体が適正な値上げを進め、担い手に還元することだと思っています。
ですので、今回の弊社の値上げを発端に、業界全体の適正な値上げが進むことを願います。(もうすでに値上げを始めている会社さんもあるとは思いますが)
業界全体の値上げの結果、情報通信インフラ業界に携わる人達全体の待遇改善が進むことで担い手不足が解消され、情報通信インフラの持続可能性が高まっていくことは、多くの国民や日本にとってもメリットのあることだと思っています。