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2019.02.28 ビジネス
2月25日から28日までスペイン・バルセロナで開催されているMWC2019(モバイル・ワールド・コングレス)に参加しました。
MWCとは
MWCとは、モバイル業界の世界最大の展示会で毎年出店社数が2000を超え、来場者数も10万人を超えるイベントです。
ちなみに日本の展示会とは違って来場も有料(一番安いチケットでも11万円!)にもかかわらず10万人以上の人が世界中から来場するわけですので、そのすごさはわかっていただけるのではないかと思います。
場所はフィラ・バルセロナ・グラン・ビア(Fira Barcelona Gran Via)という会場で日本の幕張メッセを数倍の規模にしたぐらい大きな会場で行われます。
イベント内容
今年のテーマはずばり「5G」なので5Gに関する出展や講演が多かったです。
出展されていたのは以下のようなプロダクトです。
・スマートフォンなどC向けデバイス
・VRゴーグルやウェアラブル端末
・自動運転の車、ドローンタクシーなど5Gを活用した次世代オートモーティブ
・各種ロボット
・5GとVRを活用したゲーム
・5G対応の計測器やテストツール
・5G基地局やNW機器(IoT含む)
・5G対応のアンテナ
など
注目を集めていたのは、日本のメディアでも取り上げらていますが折りたたみ式のスマホでした。
特にファーウェイとサムスンは向かい合わせのブースでお互いに最新式の折りたたみスマホを展示し注目を集めていました。
あと、来場者にとってもわかりやすい体験型のゲームやロボットも注目を集めていました。
あと日本企業では楽天が地元FCバルセロナのメインスポンサーであるということと三木谷さんの講演もあったので日本企業の中では存在感を感じました。
(楽天のブース。もちろんFCバルセロナ)
私の感想
今回初めてMWCに参加した私の感想を述べたいと思います。
①中国がすごい。そして日本は存在感が薄い。
展示されている企業数、展示ブースの広さ、来客数、どれをとっても中国企業が圧倒していたと思います。
特にファーウェイの存在感は他企業と比較すると桁違いでした。
米中貿易戦争の煽りを受けている同社ではありますが、やはり技術や価格的優位性があるため同社を使いたい企業が多いのでしょう。
今は一時的に逆風が吹いていますが、モバイル業界における同社の存在は今後も拡大してくのではないかと感じさせられました。
(超巨大なファーウェイのブース。同社は巨大なブースを何箇所も出展しています。そして今回のイベントのメインスポンサーでもあります)
逆に残念だったのは日本企業の存在感の低さでした。
ブースの規模や出展数もさることながら、展示されている内容も他企業と比較して何か圧倒的な差別化を感じることができませんでした。
②5Gが作り出す未来への期待
各国のキャリアが今年から2020年にかけて5Gをサービスインするので、どのブースを見ても5Gに関連する製品が多かったです。
これから5Gが始まることでこんな未来が待っているとイメージを持つことができた一方、正直、想定内のものが多かった印象です。
例えば、自動運転やドローンタクシーなどはその一つですが、普及にはもう少し時間がかかると感じました。
5Gを活用した新たな製品で実現可能性が高いものは、今のところ前述の折りたたみスマホのような大容量通信を使ったものでしょうか。
5Gのその他の特徴である「大量同時接続」、「超低遅延」を活用したものは、具体的な製品化はあまり見られず、イメージ動画を流しているだけの企業が多かったです。
しかしながら近い未来にこのような製品が登場し、世の中を大きく変えると考えるとワクワクせざるをえませんでした。
今日(現地はまだ2月28日9:00)は、イベント最終日ですので、これから会場に足を運び、多くの学びや出会いを得たいと思います。
後日、MWC2019(番外編)をブログにアップします。
お楽しみに!