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2019.05.27 人事
2週間ほど前になりますが、日本のベンチャー企業と日本で働きたい韓国の学生を現地でマッチングする採用イベントに参加してきました。
なぜ、わざわざ海外まで採用に行くのかという理由ですが以下の通りです。
・現在、日本国内(特に東京)は学生有利の売手市場で若年層の採用が困難になってきている。そしてこの傾向は今後も進んでいくことが予想されるため
・外国籍の社員も少しづつ増やすことで、組織のダイバシティ化を進め、イノベーションの起きやすい環境を作りたいから
・将来、海外進出することになった場合や海外の企業との取引を始めるときにも立ち上げがスムーズにできる
あと、韓国である理由は以下の通りです。
・ロケーション的に日本から近く、国内出張に行くのとコストも時間も大差がない
・宗教や文化的な違いが小さいので、学生が来日したあとも比較的早く生活に慣れることができることと、日本企業にも馴染みやすいと思われる
・韓国は日本とは逆で就職難が続いており、比較的優秀層を採用しやすい
などの理由からです。
今回はじめて韓国での採用にチャレンジしてみたのですが、感想としては非常によかったです。
みんな非常に意識が高く勉強熱心で優秀でした。
例えば、文系の学生でもプログラミングの塾に自費で通いスキルを磨いていたり、韓国語・日本語・英語のトリリンガルの学生がいたりと、日本ではなかなか出会えない層の学生とたくさん会うことができました。
私の推測ではありますが、これは日本と韓国(海外)の学生のおかれている環境の違いなんだと思います。
日本では基本的に学生時代にスキルがなくてもポテンシャル採用をして数年かけて育てますが、韓国や諸外国では新卒であろうが中途であろうがスキルや実績重視のようです。(そもそも通年採用で新卒一括採用という概念がほぼ無い)
すなわち即戦力採用のみのようです。
学生時代からこのような厳しい競争環境で育っている海外の学生たちと比較的のんびりとした環境で育っている日本の学生。
長い目で見たときにどっちがいいのかはわかりませんが、私の感想としては大学を卒業するまでの間に大きな差がつくような気がします。
最近、「将来AIに仕事を奪われる」といったような考えが広まっていますが、日本の学生やビジネスパーソン(若年層)のライバルはAIではなく外国人材なのではないかと思います。
少し話がそれてしまいましたが、今後も国籍、ジェンダー、年齢などをあまり意識せずに多様な人材を採用することで組織をしっかりと強化していこうと思います。